スポンサーサイト

 --------
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
カテゴリ :スポンサー広告 トラックバック(-) コメント(-)

其の日暮らし政治

 2008-07-03
学会から帰って休む間もなく次は投稿論文に取り掛かっている。
それも学会で発表したのとまったく別の内容。
査読後の訂正なので然程書き加える必要はないし、
共著なのでやるべきことが限られている。
しかし、授業の補講準備等も加わって忙しく感じる毎日が続いている。

さて、ネパールの政情なのだが相変わらず其の日暮らしの政治が続いている。
選挙を実施するためにマデシ政党の要求(マデシ自治区をみとめることやネパール軍にマデシの集団入隊など)に合意をしたものの今になってそれでまたもめている。
連日のマデシ議員による議会妨害を受けてなんとかマデシ政党とは合意したものの、
新憲法でその合意をどのように書き加えるのか主な政党間でまたもや混乱している。
やっと、コイララ首相が辞任すると言ったので大統領問題が解決すると思ったら
次はマデシ問題で合意が取れず四苦八苦している。
一体いつになったら新政権ができるのやら・・・
スポンサーサイト

Afno Manche

 2008-07-23
直訳すると「自分の人間」ということを意味する。
そして、ネパール社会における自分の身内への情実・えこひいきまたは縁故主義を象徴する言葉でもある。ネパール社会に精通する方にとっては常識ともいえよう。

最近のネパールにおける政治活動をみているとこの「Afno Manche」の概念が政治世界でも根強いと感じてくる。そして各党、各政治家にとっても「Afno Manche」というのは限られていて、ネパール国民全体のことを考えている党・政治家はなかなか見当たらないものである。

一般民主の反乱から立ち上がったとされるマオイストはやはり新政権に加わらないことを正式に発表した。尊敬する他ネパール関連ブローガーたちがすでに書いている通り、マオイストが野党になることによって制憲議会がさらに遅れる可能性がある。議員の約40%がマオイストの現議会では彼らは大きな拒否権を持っているため、制憲法案がなかなか可決しにくい状況となる。彼らが野党になることは、決して全国民のために考えたことではなく「Afno Party」(自分の党)のためだけだと思う。

閣僚=外遊ライセンス

 2008-09-26
現政府の閣僚の3分の1にあたる8人がただいま外遊中。
・ご存知の通りプラチャンダ首相は国連総会のためアメリカ。(12人の代表団)。
・外務大臣もアメリカ(4人の代表団)
・情報通信大臣は北朝鮮(??報道の自由がない国に報道の抑圧の勉強にでも行ったのか?)
・国防大臣は中国
・若者・スポーツ大臣はアジャルバイハン(Ajarbaihanってどこ?)
・文化・国家再構築大臣は香港
・農業大臣と法務大臣はインド
ちなみに各大臣に一日あたり210ドル首相には360ドルの手当て(国民の税金)が支給される。
国内で山積みされる問題の解決に当たるどころか、
代表団は3人までという決まりすら守っていない。
しかも、首相は自分の家族すら(妻と長男またある報道によると娘と娘婿まで)
政府の手当てで外遊させている。
マオイストも過去の政党と変わらないことが証明されつつある。

英雄が必要な時代

 2009-01-10
「英雄が必要とされない時代は悲惨だが、英雄が必要とされる時代はもっと悲惨だ。」とお正月号の朝日新聞の天声人語に載っていた。アメリカ次期大統領、オバマ氏についての記事だったが、現在のネパール情勢をみていると同じことが言える。

何もかもが、ごった返している状況で、政府がどこへ向かっているのか全く予想がつかない。
前回の投稿で人権フォラムが連立政権を脱退する動きがあると書いたが、
さらにネパール統一共産党も脱退の脅しをかけてきている。
すべてプラチャンダ首相を主にマオイスト・リーダーのリーダーシップ不足、
そして有言実行ができていないことによると思う。

主な政党の政権をすでにみているネパール国民にとっては、
マオイスト政権は大きいな賭けだったが、
どうも最近の情勢を見ている限り、マオイスト政権も過去の政権同様、失敗に向かっているとしか言わざるを得ない。しかし、マオイスト政権に代わる、相応しい政権は見当たらない。マオイスト政権の失敗は国の失敗にもつながる。マオイスト政権、そしてネパールを救ってくれる英雄が現れないかと願いたくなるこの頃だ。

さて、いよいよ明日から16時間の停電が始まる模様。
停電でも、希望の明かりを灯されていることを願いたい。

「ネパール人」アイデンティティ問題

 2009-03-06
一向に改善の方向性が見えない現ネパール(特に南部)の治安状況。先住民であるタル族(ネパール南部タライ地方人口の2割)が自分たちをマデシ枠に入れられたことに反発してストライクを決行して5日目になる。すでに一般人2名と警官1名が死亡している様子。新憲法制定への意見聴衆のために南部各地に訪れている委員会にも支障をきたしている。

ことの発端は、国が保護し、保障を与えるという「マデシ・リスト」にタル族を入れたことである。タル族は以前から自分たちを「マデシ」呼ばわりされること、マデシ政党が進めている「一つのマデシ自治区」に対して強く反発していた。先月も、公務員採用時に「マデシ民族」を優遇するという法案で「マデシ民族」にタル族を含んだことを強く批判して今回と同じようなストライクを起こしている。なのに、政府はまた同じ間違いを繰り返してしまったのである。これは、政府がいかに無神経で、過去(つい先月だが)からの教訓を取り入れることができていないことを示す。

しかし、ますます多民族国家ネパールが抱える「アイデンティティ」問題が深刻化している。日本では独立国家であるネパールの国民を「ネパール人」として認識しているわけであり、「ネパール人らしい」という固定観念でみているわけであるが、ネパール国内では「ネワール人」「タル人」「シェルパ人」などと各民族としての固定観念でお互いをみていると思う。また、カーストという複雑な制度もあって、民族内や民族間でもさらにその固定観念が増す。(「単一民族」の意識が強い日本の方々にちょっと理解し難いことかも知れない。)結局は個々人が違うわけなのだが、知らず知らずにこの固定観念に頼っており、団結して何かをできる状況ではなく、いつも「こそこそ」している感じを払拭できていない。

というのに、政党などはこの団結できていないアイデンティティ問題を手だまに取り、権力を得る手段として使っている感がある。マオイスト運動を支えたのは被抑圧の少数民族アイデンティティと言えるし、マデジ人権フォラムや他のマデシ政党だってネパール南部のアイデンティティ問題を基盤に強くなってきたと思う。

そろそろ、このような各民族・カーストのアイデンティティにこだわらず、ネパール全体のことを考える政党が出てきてもいいのではないかと思うのだが、現状況を見る限りむしろ逆方向にいっている。

無駄遣い、それとも国民参加?

 2009-04-13
現在ネパールでは新憲法制定に向けて国民意見を収集する作業が進められている。その手法は、実際に議員が地方に出向かい、質問紙に書いてもらうのと、国民自身が他の媒体(郵送・電子メール)で収集委員会に送ることである。また、今後、意見聴衆会も各地域で開かれるらしい。
これらの手法に関する様々な批判がある中で、昨日、質問紙調査に対する根本をついた批判を社会学者(メディア論)プラテョシュ・オンタ氏が主要メディアのカンティプール新聞を通してされた。彼の批判は単純だが、前述のとおり根本をついている。しかも、(制憲議会)議長のネムワン氏(統一共産党)に責任追及している点は、他の責任追及の的が絞れていない批判と異なる。彼の論点は主に以下の3点だ。

1.質問内容が難しくて理解しにくい。しかも、回答方法までもが説明不十分。
2.質問紙結果がどのように使われるのかが不明。
3.誰がこの質問紙を作ったのか、誰が分析するのかも不明。

全文(英語)を参考されたい方はコチラへどうぞ。

実は330万部の質問紙がすでに印刷され、2月の下旬から3週間の調査が終わっている。(結果がどうか、回収率がどうかという話はまったく聞かない。)質問紙は11部門、各部門が約25問ぐらいの質問を含んでいる(ということは、11×25=275問)。一人が回答するのに相当な時間がかかることは安易に予想できる。
予定では、この分析結果は4月下旬に議会に提出されるという。回収率が5割だったとしても165万×275問の質問項目のデータ項目をわずかな時間(1か月?)で分析するのは無茶だ。予算は約40憶ルピー、ネパール人の平均年収約2万ルピーということを考えれば、国民意見がきちんと反映されなければ相当な無駄遣いだということが明らかだ。
このような状況の中で今回のオンタ氏の指摘はどのような影響を及ぼすのか、それとも及ぼさないのか興味深い。
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。