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セミナー:分権化

 2008-07-08
昨晩大学で分権化についてのセミナーを受けました。
詳しいタイトルは「発展途上諸国の分権化政策の比較研究:日本への視座」。
講師は龍谷大学の斉藤文彦先生。
20080708101023

今回は衛星回線をつないで京都の龍谷大学と神戸大学とのセミナーで
セミナー自体が一種の分権化とも言える。w
(遠隔教育として注目されているがこのような衛星回線を使ったセミナーの拡大は
発展途上国においても多くの可能性を秘めていると思う。問題はコストですね・・・)

世界的に分権化(単純にいうと中央レベルの権限を地方レベルに移す)が行われているのだが、
発展途上国での経験が現在日本に進められている分権化にいかに役に立つかが焦点でした。
研究グループによると日本の分権化においては分権化後のビジョンが欠落しており、
いかに地方レベルからそれを構築していくのかが課題だ。
5年間のプロジェクト成果の発表だったので
一部の成功例・失敗例として前者がインド・ケララ州そして後者がウガンダを紹介されたのみでしたが、
質疑応答の時間では具体的に日本の地方公務員養成制度の再検討までされているみたいで大変興味深い内容でした。
分権化については「よい事」として何も疑わずに導入した時期(主に80年代後半から90年代前半)が終わっており今日ではこれを懐疑的に考察するさまざまな実証研究が行われていると先生がまとめていましたが、個人的に思うのはそのような実証研究の結果は現時点では発展途上国では参考にされていない。現在も、何の疑いもなく分権化を導入している多くの国(特に途上国)もいればそれを推進する国際機関も存在する。いかにある政策が悪影響が出す前に、それについて実践者に情報を提供をするのかは研究者の課題でもあると思う。

ヘッドラインでわかる今の状況

 2008-07-10
http://www.kantipuronline.com/index.php

*タライ23郡でストライク。

*高校教員組合により高等教育管理機関にカギかけられる。

*授業開始3ヶ月後でも教科書届かず。

*全国医師組合によりストライク。

*ダウラギリ郡で無期限交通スト。

*マホッタリ郡でバザー閉鎖(スト)

もちろん、昨日やっと政権議会が開催されたなどのポジティブなニュースもある。

しかし、見ての通り、ストライクが多い!
交通事故が起きても、誰かが殺されても
何かあるたびにストライクが実施される。
これらにより国家経済が大きな損害を被るのは
もちろん一般市民も不利益を被る。
確かに、交通量が減って空気がキレイだし、
学生にとっては休みがもらえてうれしいかも知れない。
しかし、何かあった場合に病院にいくのも大変だし
遠方まで出かけるにも不便、仕事もたまっていく一方。
そして、学生にとっても授業が進まずあとで試験で困るのが目にみえている。
(ちなみに、公立学校はストライクで学校が休みになった場合ほとんど補講を
実施しないが、私立は土日を使ってでも補講をするので人気と良い成績を得ている。)

このようなストライクは健全な国家では考えられないことだが、
健全な国家ではないからこそ起きる現象かも知れない。
法律を通してやると何年もかかる、もしくは解決さえできないことが
ストライクだと政府が交渉の場に就かざるを得ず、長くても一週間以内には解決する。
しかし、これが許されてしまうと国家が国家として成立しない。
つまり、今のネパールの現状はいかに政府が無能化をしてしまっているかを示している。
新政権が樹立してこのようなストライクに対してどのような策を展開するのか気になるところだ。
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