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それぞれの「正義」

 2008-09-18
追加情報(9月19日18:00現在):
どうやらマオイストの中央委員会が一連の事件でマトリカ・ヤダブ大臣の謝罪を要求。
それに反発して辞表をプラチャンダ首相に提出した模様。

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「正義」といったら一つしかないように思われるかも知れませんが、
ネパールでおきている一連の闘争をみるとどうやら「正義」は
それぞれ、人によって異なることがはっきりする。

マオイストは元王族の土地(シラハ郡)を占拠し、
不可蝕民(ダリット)や貧困層を定住させた。(マオイストの正義)
わずか3週間前プラチャンダ首相が
占拠土地を返却すると言ったばかりなのに
新たに占拠したということになる。
この行動にはもちろん他党(特にマデシ人権フォラム党)がストなどで猛攻撃、(他党の正義)
警察が不法占拠の立ち退きにいたった。(警察の正義)
しかし、あろうことか土地改革・管理大臣の
マトリカ・ヤダブ氏(マオイスト)が自ら現地に向かい
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警察の立ち退きをやめさせ
マオイストの若手組織(YCL)に、警察が壊した小屋の修理をさせたようだ。
また、他党から立ち退きの抑圧を受ければ辞職も辞さないと強気。
どうやらこの方は非常に正義感の強い方らしいが、
やり方を間違えている。
暫定政府にも閣僚だったこの方は汚職したとされる政府高官を
トイレの中に数時間監禁することの騒ぎを起こしている。

ネパールにおけるそれぞれの「正義」の由来:
もちろんそれは無法・無政府地帯と化していることにあると思う。
土地の再分配などはまさに土地改革・管理省がすべきことだが、
どうやら正式な法的な筋道を通して再分配するよりも
マオイストの武力でやった方が早いと大臣は思ったのだろう。
しかし、民主主義では正式な筋道を通さざるを得ないことは
いくら正義感が強くても彼はこのことを勉強しなければならない。

今のネパールの困難の原因はまさにこの「正義」の複雑さにあると個人的思う。
警察が脆弱化している今のネパール社会においては民を守るための組織がいない。
よって犯罪が増える。それに対抗して各政党(だけには限らない)が治安維持の名目で
若手組織を設立することが続いている。しかし、それぞれの「正義」が異なるため互いに衝突し合い
さらに治安を悪化させるという悪循環になっているのだ。
この解決のためにはもちろん民を守るための警察の信頼回復、
政党の若手組織の解体が必要だと思う。

今回のことで連立政権内は歪みが生じ始めている。
プラチャンダ首相が今日帰国することになっているが、
彼の初仕事は政権の連帯を強化すること、
若手組織の早期解体、警察の信頼回復だと思う。

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