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生き神

 2008-10-08
「生き神」という言葉で皆さんどういうことを想像しますか?
昨日のニュースでネパールの「生き神」のことが取り上げられました。

Kumari.jpg

驚きでしょうか?3歳の女児が生き神「クマリ」になったわけです。
ネパールについて精通している方にとってはよく知れた事実です。
観光省も大大的に生き神「クマリ」の宣伝をしています。
この生き神「クマリ」についてはオンライン百科事典
非常に詳細に書かれていたのでそちらを参照して頂きたい。

最近は人権侵害ではないかということで批判され、
国内外から注目されています。
このクマリ文化を持つ「シャキャ族」の私としては非常に複雑な気持ちです。
文化としての独自性・威厳がある一方で
一子どもにとっては非常に負担が大きいことですし
クマリになった女児は子ども期を失うことになります。
近年の人権運動のおかげで
少しずつこういった伝統文化も変わりつつあります。
例えば、クマリの学校教育を教師が家庭に訪問して行うなどのことです。
ただ、クマリという生き神として長年扱われて
それを卒業して普通の人間に戻るというのは大変なことだと思います。
クマリが普通の人間に戻ってどう適応していったのかについて面白い本
あるので興味のある方はご購入下さい。

共和制への道

 2008-10-10
先日紹介した京大での発表を聞いてきた。
30分ぐらいの簡単な発表、1時間ほどの質疑応答で
その後C.K.LaL氏を交えて簡単な食事会があった。
非常にヒューモア溢れる方で大変面白い発表だった。
C.K.LaL氏について簡単に紹介すると
彼はエンジニアで、都市計画にかかわっている一方で
Nepali Timesをはじめ様々な雑誌に正確な分析と
偏りのない記事を書いている。
非常に穏やかで、ポジティブ思考を全面に出されていて
人を引き付けるだけの何かを持っている。

さて、簡単に今日の講演内容をまとめることにしよう。
発表
*ネパールの簡単な概要
*共和制の始まり:2001年王室殺人事件
*9.11事件で世界(特にアメリカ)の目が厳しくなりギャネンドラ氏が直接支配できることが困難に(?)
*2001年:緊急事態を発表→軍の強化
*2002年:議会解散
*2004年2月:ギャネンドラ氏によるクーデター(この時に国王としてではなく、軍のトップとしての統治を発表をしているのである意味この時点で共和制は始まっている)
*2006年4月:Jana-AndolanⅡ(民主運動)
*2007年冬:暫定政府がマデシ(ネパール南部)問題を無視→マデシ運動
*2008年4月:選挙→民主による王政反対
*新たなネパールへ出発はしているが、何ごともゆっくり(ビスタライ)×2で変化なし(?)

質疑応答

様々な質問があったが、簡単に以下の注目の大きい3点にまとめたい。
*連邦共和制の実現可能性について:
1.ネパールは小さい国であるということは誤解であって(例えば:ムスリム人口が140万人もいる国は小さいとは言えないし、ネパールより小さい国もたくさんある)、連邦共和制を十分に実行できるぐらいの大きさである。
2.中央集権を実行することによって生じる無駄や失敗を連邦制で軽減できる。
3.国家をまとめるには軍国主義、連邦主義かどこかの属国しか方法がない(?)ため連邦主義が一番健全ではないのか。それに、連邦主義を実行することによって権力が民主に一番近い位置に位置づけられる。
現在民族による区分の話は出ているが、それを合理的かつ皆の納得いく方法にやっていけば可能なことである。

2.ネパール軍と人民解放軍の統合について
情報が少ないが、おそらく統合は無理。マオイストとネパール軍の間にはお互いを触れないことの暗黙の了解が見受けられる。そうでなければ、なぜ、国王に従順なネパール軍が今まで何もせずにいるのか。また、マオイストでいうと統合を強く主張しているリーダーもあまりいない。何かしらの方法(例えば、他の部隊の編成)で統合は実施されないだろう。

3.マオイスト内の強硬派が強くなっていることについて
すべての党において必要であって、変革のために不可欠。マオイスト内の強硬派が弱くなったら彼らは二の統一ネパール共産党になってしまう。ネパールの変革のためにもある程度マオイスト内の強硬派を強くなってもらわないといけない。

以上。

やはりひっかかるのは共和制の方法である。どのような共和制に向かうのかがマオイストでさえ見えてない状況だとLal氏もおっしゃってたし、民族による連邦共和制を実施するにあたり現時点の象徴だけの民族的平等にこだわる政府では不安材料が多い。それにどのような共和制実現のためにもリーダーシップが重要だが、プラチャンダ首相の現時点までの行動をみている限り彼にそれだけの能力があるのか疑問点が残る。
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