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ロビン・フッドはいない

 2010-05-02
久しぶりの更新。学生生活の最後の一年と決めていることもあり、締め切りに追われる日々だ。新しく始めたことも二つほど。いずれ報告したい。時間は限られていて、やるべきことが増えると、何かをやめなければいけないことも生じてくる。結果、なかなかブログ更新をできなくなっているというわけだ。その分、Twitterからの発信に心がけている。それにも関わらず、定期的にブログを訪れている読者の皆様には、感謝。

さて、ご承知の通り、ネパール情勢が再び悪化している。昨日(5月1日)からマオイストが地方から党員を集め、本日から無期限ストを開始している。主な要求は、現ネパール政権の総辞職とマオイスト率いる全政党参加の政府発足である。

現在のところ、平和的なストライキとの報道。しかし、ストライキが始まる数日前から、マオイスト党員の訓練、木棒や火炎瓶などを党員に支給するなどのストを暴力的なものにする準備は十分に行われているようである。

一方、ネパール政権は、昨日のテレビ会見で、辞職をしない意向を伝えている。また、複数の閣僚が必要に応じて、治安維持に軍を用いることを示唆している。これは、衝突が起きる可能性が十分にある。

今回のストの特徴とも言えるのが、首都住民の参加が少ないこと。マオイストは、およそ60万人が昨日のメーデー集会に参加したと主張しているが、大多数が首都以外の田舎から集まった・集められた人びと。

聞いた話では、彼らはデパートの屋上や寺院など、空き地があれば占拠して寝泊りしている。一部の報道では、先週の日曜日から始まった私立学校のマオ派学生による閉鎖を利用して、それらの私立学校も使っていたケースもある。

マオイストは、これら60万人を無期限ストの間も、カトマンズに留まり、政府に抑圧をかけることを呼びかけている。彼らの飲食代として、無理やり寄付を集めたりしていたため、4月30日から商店街などでシャッターが下ろされていた。
実は、今回の無期限ストを懸念して、チェーン・メールを利用して、首都住民が食料や現金の確保することを互いに呼びかけているのをみた。首都住民は、それなりの準備があると考えられるが、田舎からきた人びとは、果たしてどこまで無期限ストを支えることができるのだろうか。首都住民対今回流入した人びと間の衝突さえ予想できる。

ネパールの歴史を振り返れば、常に首都カトマンズを中心に開発が行われてきたことがわかる。カトマンズ中心の政策は、大きな格差を生みだしてきた。今回のようなストは、今まで開発から取り残されてきた田舎の住民の逆襲かも知れない。しかし、このような運動がどこまで彼らの生活をよりよくしていくものか、ただ単に政権獲得のゲームに利用されているのではないかと思ってしまう。それに、そもそもカトマンズ内でさえ大きな格差がある。今後国民同士の衝突が起こるとすれば、それは貧しい同士の衝突となる。

小さい頃、ロビン・フッドの童話を教科書で読んだのを覚えている。貧しいものの見方で、彼らを抑圧していた権力者から財宝を奪い、貧しい者に分け与えたヒーローの話だ。善が悪を倒す、このような話はおとぎ話やマンガでよくみる。しかし、実際の世の中、このようなヒーローは存在しない。今回のように、貧しい者同士が互いに奪いあって、権力を得る醜い闘争を繰り広げている。抑圧・汚職している権力者の高い塀や厳重な警備を飛び越え、彼らを丸裸にするヒーローはいない。



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