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学会発表

 2010-06-28
毎年のように、今年も比較教育学会で発表。今年は共同発表で、インドネシアについての発表だった。簡単に発表内容をまとめると、日本の「授業研究」という手法が開発途上国に輸出されているのだが、果たしてそれが現地の社会文化的状況をどこまで配慮しているのかという点を、教員間関係形態のひとつ「協働」をキーワードとして、教員の働き方を左右する教員給与制度と授業研究が行われているプロジェクト分析を通してみた。結論としては、やはり現地の教員間関係形態を配慮していない導入であることがわかった。

ネパールに関する発表は、一つのみ。近年の政治情勢が不安定な中、研究者もネパール研究から遠ざかっているのだろうか。

一つだけだったが、なかなかいい発表だった。法政大学の長岡先生による発表で、ネパールにおける女性識字プログラムに関するものだ。ミレニアム開発目標のもとで、ネパールでは女性への識字教育に力を入れているのだが、それが果たして、地域や個人レベルでどのような影響を与えているのかということに関して、綿密な現地調査のもとで発表されている。都市部近くの村とへき地部の比較で、同じカリキュラムが使われていて、その解釈がいかに異なるのかが面白かった。例えば、清掃活動とかについて、都心部近くの村では、男性の参加が確認される発言があったのに対して、へき地部では、家の外は掃除しない、男性が掃除する絵をはじめてみたという発言がある。地域差・民族差や女性の役割変化を指摘し発表が終わっている。

個人的には、このような女性識字プログラムを通して進められている「開発」による正負両面をもう少し聞いてみたい。「開発」は人びとの生活を「よりよい」ものにしていくものではあるが、負の側面も持つ。例えば、環境破壊、文化の停滞や人間関係の希薄化がよく言われることである。
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