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希望と絶望は紙一重

 2010-08-29
タイトルに書いたことは今回の一時帰国で思ったことである。
現在のネパールは、政治的な混乱を筆頭に問題が山積みされている国である。
しかもほぼ全ての問題が政治問題から起因・終焉しているのが恐ろしい。
現在の首相が決まらない状況でネパールはますます無法地帯化しており、
ヤクザが支配する国となりつつある。

不動産業を中心に一軒盛んにみえる経済活動は、
個人レベルでみるとあまり望ましくない方向に進んでいることを実感した。
税制が厳しくなり、投資ができなくなっているという声を何回も聞いた。
その割に、税金を納めることによって確保されるべき
安全や他サービスが提供されてないことが嘆かれていた。

また、政府が不在な状況の中で格差がますます広がっている。
カンティプール紙で読んだのだが、現ネパールでは
裕福層が10万人、中産階級が600万人、
そしてなんと貧困層が2010万人もいる。
マオイストが支持を集めるのは、
このような貧困層の多さのためであるが、
マオイスト上層部のブルジョア的生活からは
彼らが何のために政治をやっているのかよくわからない。

中産階級を支えているのは「出稼ぎ」である。
しかし、それが今までの家族や社会の形態に変化をもたらしている。
「崩壊する家族」としてそのような変化を完全に否定したくはないが、
肯定するつもりもない。
このような変化に伴って、
農村では従来の男性による農業活動を女性が行うようになっていることは
よくニュースにもなっているが、
今後都心部を中心に老人の看病問題など
新たな社会問題が次々と現れることだろう。

まさに絶望する状況である。

しかし、絶望の中でしか希望が生まれない。
モノは見方である。

政治混乱を一つのプロセスと考えれば、
このようなプロセスを通してしか民主化が成熟しない。
民主的な価値がこのようなプロセスを通して成立すれば
それはそれで良し。

「出稼ぎ」を頭脳流出と捉えることもできるが、
「将来への投資」として捉えることもできる。
実際アフリカ諸国の一部では過去に海外に出稼ぎ・留学していた
人材が帰国したため、現在急速な経済発展を遂げている。

また、このような絶望で中でこそ様々な実践や改善の試みが個人や市民社会レベルでなされている。
僻地における情報技術整備が一個人から始まったことだし、
教育分野においては民間の雑誌が新たな可能性を展開している。

我々、ネパールの状況を見守り、良い変化を期待している人たちにとっては、
このようなネパールの状況を懐疑的に分析し、
問題解決のために自分にできる如何なる些細なことでも
実践していくのが大事ではないかと思う今日この頃である。
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