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(続)教育予算内容-感想

 2008-09-21
さて、まず目標高き今回の教育予算に拍手をおくりたい。
また、国内の教育状況を正確に把握されていることに一安心。
(もっと詳細な分析と対処が必要だが)

ただ、いくつか引っかかる点が:

1.全体を通して、詳細な目標達成方法が記されていない。例えば、奨学金制度の実施をどのようにするのか!?現在の社会階層に基づいてやるのか、それとも経済状況に基づいてやるのか?
これは各自の政策として別に発表されるものか少し気になった。

2.教育は生産の向上につながるという論理に基づいて教育の推進している要素があるように見れるが、教育は生産を向上させると実証されているわけではない。(個人的には教育を単の生産向上の手段としてみるとはいけないと思う。)もしも、生産向上・経済成長に失敗した場合「教育」にその責任転嫁するようになれば、真の「教育」はできないと思う。要するに、ある一時期の「生産向上」のためにしか考えない「教育」になってしまうのだ。

3.学校教育委員会の役割を強化しようということだが、これには慎重になるべきだ。先進国もそうだが、学校教育委員会への権限委譲によって引き起こされる困難はそう単純なものではない。例えば、学校運営委員会に学校を運営するキャパシティーはあるのか?資金運営を学校現場に移すことによって起きる汚職・縁故主義をどう対処するのか?

4.前期中等まで無償化することは別にいいと思うが、そもそも公立学校の質が低ければ無償でいける学年が増えても意味があるのか?公立小学校を卒業してもちゃんとネパール語の読み書きもできない子が山ほどいる。(そして私立学校では英語でしか読み書きできない子どもが。)政府としてはすぐに目に見えない質に重点を置くよりも、すぐに目に見えるアクセス面に重点をおいたことになる。

5.職業・技術教育は70年代実行をし、失敗をした政策。職業・技術教育は膨大な投資が必要な割に着ける職は徒弟制度でも学べる仕事とかだったりする。また、教育を受けたからにはデスクワーク仕事や専門職(医者・弁護士)などに就きたいという傾向も強い。政策の詳細が気になるとこだが、すでに失敗しているような政策であれば予算の無駄になる。

6.識字キャンペーンは肯定的に思うが、以前大学院生を利用した非常に有効なプロジェクトがあった。修士をとる学生に1年間遠隔地域の村にホームステイをしてもらい開発関連(識字を含む)の事業をやることが求められた(政治的な理由で中止)。今回もボランティアより学生の単位条件として学部レベルから導入すれば良いのではないかと思う。

7.最後に私立学校への課税についてだが、私立学校もピンからキリまである。公立学校の質の低下を受けて都心部を中心に所得の低い層向けの小さな私立学校から裕福層向けの高価な私立学校までが存在する。このような状況で同率の5%の課税は低所得者泣かせだ。
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コメント
5に関してはどうかなというところがあります。職業教育に関する議論で重要なのは、その国の産業状況です。
70年代に機能しなかった理由の一つとしてその当時のネパールがまだ一次産業の発展段階にあって、2次産業の受け皿がなかったというのも考えられます。
経済成長との絡みで行くと、一次産業の隆盛期に基礎教育、二次産業で中等レベルの職業教育、三次産業で高等教育、三次の中でも高度な知識を必要とする段階になると、大学院レベルというのが実証されていて、教育投資から大体10年程度のラグが出て反映されるようです。
僕は、問題は現在のネパールの産業構造と社会構造、教育状況を勘案した上でこの教育計画が策定されたのか?というところにあると考えています。日本の経験から考えると職業教育へ向かう層は、現在のネパールで言うと公立小学校に通っている層でしょうから、職業教育以上に、英語もできないおばちゃん先生が大半を占める公立学校の質を改善して職業教育に資する人材を養成しないといけないし、かつその上で産業構造が二次産業隆盛期を迎えていれば職業教育も理解できますけどね。
【2008/09/22 11:56】 | レッド #- | [edit]
もちろん、産業状況が重要だけど労働省とあまり連携取れてないこと自体が問題だなぁ。今の職業教育も受け皿をちゃんと考えているとは思えないが、政策の具体内容をみないと何もいえない。
経済成長以降の文書に関してはどのような研究なのか気になるとこなのでまた文献を教えて下さい。
【2008/09/23 12:12】 | ディプ #- | [edit]












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