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被抑圧者の論理

 2008-09-23
まず、以下のような記事を書くことはずっと前から考えていたが、
いい材料が少なかったこと、また誤解されやすいという欠点もあって
戸惑っていた。
今回はネワール民族の暴動(コチラを参照)もあって
これはいい機会だと思い書き下ろすことにした。
私の拙い日本語でどこまで説明できるか疑問も多少残るが、
日本語も含みこの議題に関してはコメント欄でさらに議論できることを
期待している。

話は約250年前に遡る。ネパールは様々な民族からなる小さな国々で成り立っていた。
ゴルカ郡の王であったPrithvi Narayan Shahは席捲しながらネパールを統一した。
なんと一時ネパールは今より約1.5倍ほどの面積まで拡大したことがある。
彼はインドの脅威を感じ、ネパールのことを統一したとされる。
ただ、教科書で学ぶことは支配者層の都合の良いことだけで、
彼らの武勇伝でしかない。実際のとこどうだったのかわからない。
彼が戦争でいかにひどいことをしてきたのか、
(一番有名なのが、なかなか勝てなかったキルティプル市の大勢のネワールの鼻をへし折った事)
また彼以来の王制がいかに国民を搾取してきたのか
教科書に載るはずもない。

この250年にされた抑圧・搾取のつけが今となって回って来ていることが、
先日のインドラ・ジャトラお祭りへの手当てがないことへの怒りだと気づいた。
そもそもネワールのお祭りのほとんどがグティーという共同体によって
担われている。グティーは膨大な豊作可能な土地を所有し、
その収益で毎年お祭りを実施しているのだが、
どうやら250年で多くの土地が王族や政府に様々な名目で没収されたようだ。
それで、政府予算に毎年15,000ルピーを提供しているようだが、
今回の「予算なし」という政策で、
「搾取するまでしといて予算ないとはないやろ!」と
怒っている様子。(参考:MySansar.com
どうやらお金というよりプライドとして予算配分を重視している人もいるようだ。

また、このような搾取は単にネワール民族だけが感じていることではなく
様々な少数民族が主張してきていることだ。タライでは
「政府は今まで我々を搾取してきた。今度の政府だって同じだ」
とタライ独立のために武力闘争をしている武力組織さえいる。

公務員の雇用状況からみても、多くはネパール語を母語とする民族で
ネパール語を母語としない民族はかなり少ない。このことから抑圧・搾取
状況が今も続いていると感じる人が未だ多い。
このことで政府と国民(特に約4割以上もいる様々な少数民族)の間、
またネパール語を母語とする・しない民族でも大きな壁がある。
だからこそ、民族による連邦国家の提案や民族衣装を着ない首相という状況が生じるのだ。

私自身の立場としては過去に固執せず、新たなネパールに向け好発進していくためには
様々なの壁を突破していくべきだと思っている。しかし、一連の闘争を見ている限りそう簡単に
この壁が取っ払えるどころか、憎しみが増すばかりの状況にさえ転じていることを感じる。
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